フィナステリドの用量で効果に差が出ることはないです


結論から言うと、フィナステリドの用量によって発毛効果に差が出るようなことはほとんどありません。フィナステリドを主成分とする男性型脱毛症の代表的な治療薬がプロペシアですがプロペシアにはフィナステリドを0.2mg含んでいるものと、1.0mg含んでいるものの2種類があります。

プロペシアの国内販売元であるMSD株式会社が発行している添付文書によると、フィナステリドを0.2mg配合しているプロペシアと1.0mg配合しているプロペシアとでは、発毛効果に有意な差は見られないということです。

フィナステリドの用量で治療効果に差が出ることはほぼないです


プロペシアに含まれているフィナステリドの用量の違いによって、治療効果に差が出ることは「ほぼ」ないです。フィナステリドを1.0mg配合しているプロペシアに、フィナステリドを0.2mg配合しているプロペシアの5倍の効果があるかというとそんなことはありません。

5倍どころか、ごくわずかな効果の差が見られるだけです。プロペシアに限ったことではありませんが、医薬品というものは飲めば飲むほど効果が高くなるというものではありません。

フィナステリドに関していうと、男性型脱毛症の治療薬として用いる場合、1日に服用してよい上限が1.0mgとなっています。そのため男性型脱毛症の治療を専門としている病院やクリニックでは、ほとんどがフィナステリドを1.0mg配合しているプロペシアを処方しているようです。

なぜならフィナステリドを0.2mg配合しているプロペシアと、フィナステリドを1.0mg配合しているプロペシアとでは、発毛効果にそれほどの差はありませんが、ごくわずかな差はあるからです。より発毛効果を上げたい病院やクリニックが、フィナステリドを1.0mg配合しているプロペシアを処方するのはあたり前のことと言えます。

フィナステリドは5α-リダクターゼの働きを阻害します

フィナステリドの目的は、男性型脱毛症の原因である5α-リダクターゼの働きを阻害することにあります。5α-リダクターゼは男性ホルモンであるテストステロンを、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへ変化させる還元酵素です。

ジヒドロテストステロンはアンドロゲンレセプターと呼ばれる男性ホルモン受容器と結合し、有害なサイトカインの一種であるTGF-βを産生します。TGF-βが産生されるとヘアサイクルが乱され、それによって抜け毛が増えてしまうのです。

フィナステリドは5α-リダクターゼの働きを阻害することによって、抜け毛の原因であるTGF-βの産生を抑制してくれるのです。また5α-リダクターゼには1型と2型の2タイプがあることも分かっています。

男性型脱毛症により深く関わっているのは、2型の5α-リダクターゼとされています。なぜなら2型の5α-リダクターゼは頭頂部や前頭部に多く分布しているからです。

フィナステリドには2型の5α-リダクターゼの働きを阻害する働きがあるので、男性型脱毛症の改善に効果的なのです。

フィナステリドには副作用のリスクがあります

プロペシアの有効成分であるフィナステリドには副作用のリスクもあります。これはなにもフィナステリドに限ったことではなく、化学的に製造されたすべての医薬品や有効成分には副作用のリスクがともなうのです。

フィナステリドの副作用としては、男性機能の低下があげられています。フィナステリドを服用した人の1%から5%未満にリビドー(性欲)の減退が見られるということです。

またフィナステリドを服用した人の1%未満に、勃起機能不全やオーガズム障害、精液量の減少などが見られるということです。ただ全体でみた場合、副作用のリスクはそれほど高くありません。

フィナステリドはもともと男性部見られる前立腺肥大や前立腺がんの治療薬として用いられていました。ところが前立腺肥大や前立腺がんの治療薬としてフィナステリドを服用している人に発毛がみられたため、「低用量」のフィナステリド錠が開発されたのです。

前立腺肥大や前立腺がんの治療にはフィナステリド5mg配合したプロペシアが用いられますが、男性型脱毛症の治療には低用量のフィナステリドを配合したプロペシアが用いられるため、それほど副作用のリスクが高くないのです。

(まとめ)フィナステリドは用量で効果に差が出る?

1.フィナステリドの用量で効果に差が出ることはないです

フィナステリドを配合している代表的な男性型脱毛症の治療薬がプロペシアですが、フィナステリドを0.2mg配合しているプロペシアと、フィナステリド1.0mg配合しているプロペシアとでは、発毛効果にそれほどの差は見られないということです。

2.フィナステリドの用量で治療効果に差が出ることはほぼないです

フィナステリドを0.2mg配合しているプロペシアと、1.0mg配合しているプロペシアとでは、発毛効果にそれほどの差があるわけではありませんが、ごくわずかな差があるので、男性型脱毛症の治療には1.0mg配合しているプロペシアが用いられます。

3.フィナステリドは5α-リダクターゼの働きを阻害します

フィナステリドには、男性型脱毛症の原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害する働きがあります。とくに男性型脱毛症を特徴づける2型の5α-リダクターゼの働きを阻害するため、O字ハゲやM字ハゲの予防・改善に効力を発揮します。

4.フィナステリドには副作用のリスクがあります

フィナステリドにはリビドーの減退や勃起機能不全、オーガズム障害や精液量の減少といった、男性機能低下のリスクがあります。ただそれほど多くの副作用が報告されている訳ではありません。

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