「最近、頭頂部の地肌が目立つようになった」「つむじのあたりがいつも割れてしまう」そんな悩みを抱えていませんか?つむじ割れを見つけると薄毛や抜け毛が始まったのかと不安になることでしょう。
この記事では、つむじ割れの特徴や原因、AGA(男性型脱毛症)との関連性、そして今日からできる具体的な対策までわかりやすく解説していきます。
つむじ割れとは?特徴とつむじハゲとの違い
つむじ割れは見た目にも影響する悩みですが、薄毛や脱毛症とは異なる場合もあります。ここではまず、つむじ割れの基本的な特徴と、つむじハゲとの違いを詳しく解説していきます。
つむじ割れの特徴
つむじ割れとは、つむじ部分の髪の毛がぱっくりと分かれて地肌が見えてしまう状態を指します。特に後頭部や頭頂部で目立ちやすく、鏡を見ても気付きにくいため、他人から指摘されて初めて自覚する方も多いです。なお、必ずしも薄毛を意味するわけではなく、髪の生え方やスタイリングによって生じることもあります。
特に日本人に多い黒髪の場合、地肌とのコントラストが強いため、少しでも髪が分かれていると、つむじ割れが目立ちやすくなります。また、毛量が少ないと感じる方は、つむじ割れしていることで頭頂部の印象がさらに薄くなりやすいです。
つむじ割れとつむじハゲ、どう見分ける?
髪が健康な状態でのつむじ割れ以外にも、薄毛(ハゲ)を要因としたつむじ割れがあります。その場合には、以下のような特徴があるため、参考にしてみましょう。
- 頭頂部の地肌が透けて見える
- つむじ部分の地肌の色に赤みがある
- 毛の流れがまばら
- 頭頂部の髪が細く短い
これらのように髪のボリュームそのものが減少していることによりつむじ割れが発生している、頭皮の色や毛の細さなどに違和感があると感じた場合は健全なつむじ割れでない可能性があります。
なぜ起こる?つむじ割れの主な原因
それでは、つむじ割れが起こる原因についてより詳細に見てみましょう。ぜひご自身の状況と照らし合わせながらチェックしてみてください。
生まれつきの髪の毛の流れや生え方
つむじの位置や髪の流れ、生えぐせは個人差があり、生まれつき髪が割れやすい方向に生えている方もいます。このような先天的な要因がある場合、スタイリングや髪型の工夫が重要です。
例えば、髪の毛の渦巻きが2つある「二重つむじ」の方は、割れが目立ちやすくなります。また、毛根の向きによってはボリュームが出にくく、つむじが分かれやすいこともあります。
日常生活で起こりがちな原因
日々の生活習慣に隠れた些細なクセや行動によって、つむじ割れが悪化してしまう場合も考えられます。
寝癖による影響
朝起きたときの髪の流れが固定され、つむじ割れを引き起こすケースは多く見られます。寝返りを打ったり、寝ている間に汗をかいたりすることでも髪の流れが乱れ、つむじ割れが起こりやすくなります。特に濡れたまま寝てしまうと、乾く過程で癖がつき、つむじ割れにつながりやすいです。
また、寝具との摩擦によって頭頂部の髪が押しつぶされ、つむじ割れが生じやすくなることもあります。
ドライヤーの当て方や髪の分け方
毎日のヘアドライで同じ方向から風を当て続けていると、髪の分け目が固定されてつむじ割れの原因になります。また、無意識にいつも同じ位置で髪を分けている場合も、割れが強調されてしまいます。
長期間同じ分け目で過ごすと、地肌が紫外線にさらされる時間も増え、頭皮の老化が進行する恐れもあります。
頭皮の老化と髪質の変化
年齢を重ねると頭皮のコラーゲン量や血行が減少し、髪のハリやコシが失われます。また、つむじ部分は放射線状に髪が生えているため、頭皮が弱ると髪を支えられなくなり、結果として地肌が見えやすくなります。
さらに頭頂部は血流が滞りやすいため、血行不良になると毛根に栄養が届かず、髪が細く弱くなり、結果として髪が立ち上がらず割れやすくなるのです。
男性型脱毛症(AGA)との関連性
AGAを発症していることにより、つむじ割れが起こる可能性もあります。日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」の調査によれば、AGAは男性の約3人に1人が経験するとされており、誰でも発症する可能性のある病気です。
つむじ割れが気になるタイミングで以下のような症状も併せて気になる場合は、AGAを発症している可能性があります。
- 髪のハリやコシがなくなる
- 抜け毛が増える
- 額の生え際が後退する
- 髪が細くやわらかくなる
AGAは遺伝的要因によって発症することが多く、特に20代後半から症状が進行しやすいと言われています。進行するともとの状態に戻すのが難しくなるため、早期発見と治療が非常に重要です。
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気になるつむじ割れ、今日からできる対策は?
ここでは、今すぐに始められるつむじ割れ対策を紹介します。
髪型やスタイリングの工夫
髪の分け目を定期的に変えたり、ドライヤーでボリュームを出すように乾かしたりすることで、つむじ割れはカバーできます。また、軽めのワックスなどのスタイリング剤を使うと、髪に自然な立ち上がりやボリューム感が出るため、割れの目立たない仕上がりになります。
頭皮マッサージをしてみる
1日5分でも頭皮マッサージを習慣化すると、血流が改善されて毛根に栄養が届きやすくなり、髪が太く強く育ちやすくなります。
専用のスカルプブラシや頭皮マッサージャーを使うことで、より効率的にケアが可能です。リラックス効果もあるため、継続することで睡眠の質向上にもつながります。
生活習慣の見直しで内側からケア
栄養バランスのよい食事、質の高い睡眠、適度な運動などといった生活習慣の見直しは、髪と頭皮の健康に直結します。
特にビタミンB群や亜鉛、たんぱく質は髪の成長に重要な栄養素です。
例えば、ビタミンB群はレバーや卵、亜鉛は牡蠣や赤身肉、たんぱく質は鶏肉や大豆製品などの食べ物から摂取できます。これらを意識して食事に取り入れることで、髪と頭皮の健康維持に役立ちます。
AGAによるつむじ割れが疑われる場合
日常的な対策で効果が見られず、つむじ割れがおさまらない時、進行性の男性型脱毛症AGAである可能性があります。髪の毛1本1本が薄くなってきた、抜け毛が増えたと感じている場合は専門クリニックへの相談を検討しましょう。
専門医に相談する重要性
「もしかして薄毛かもしれない」と感じたら、自己判断せずに専門の医師に相談することが大切です。AGAはM字ハゲの要因としても知られていますが、進行度によっては頭頂部でも起こるため、つむじ割れと思っていたら実はAGAだったということもあります。早期治療で進行を抑制できることも多いですが、自己判断で治療が遅れると治療にはより時間と費用がかかる可能性もあります。
なお、市販の育毛剤もありますが、成分が自分の症状に合っているとは限りません。不安なときは医師の判断を仰ぎ、自分に適した対処法を早期に見つけましょう。
専門クリニックでの検査と治療
湘南AGAクリニックでは、マイクロスコープを使用した頭皮の状態確認や医師とのカウンセリングを通じて、AGAや薄毛の所見が見られるかどうかを判断します。そのあと、患者さまの症状に合わせフィナステリドやミノキシジルなどの治療薬を中心とした治療が始まります。
AGAの進行度に応じて、毛髪再生メソセラピーや発毛レーザー、毛根再生注射などといった外的治療も選択可能です。
まとめ:つむじ割れは適切なケアで改善を目指そう
つむじ割れは、日常の癖や髪の生え方によって誰にでも起こりうる現象です。ただし、原因によっては薄毛やAGAのサインである場合も少なくありません。正しいヘアケアや生活習慣の見直し、必要であれば専門医のサポートを受けながら、つむじ割れの改善を目指していきましょう。