フィナステリドのメリットは男性型脱毛症の改善が期待できることで、デメリットは男性機能の低下などが生じると言われている点です
フィナステリド錠はメリットとデメリットとを併せ持つ医薬品です。しかしこれはフィナステリド錠に限ったことではなく、さまざまな医薬品に共通することです。
薬は得られる効果の代わりに副作用が存在するものです。たとえばフィナステリド錠は男性型脱毛症の根本原因へアプローチできるという薬効がある代わりに、リビドーの減退などと言った副作用が報告されています。
しかしフィナステリド錠はこのようなデメリットが生じる例が比較的少なく、飲み合わせや制限なども少ない薬です。メリットは多いものだと言えるでしょう。
フィナステリド錠にもメリットとデメリットがあります
国内で用いられている代表的なフィナステリド錠として「プロペシア」の存在があげられますが、プロペシアのようなフィナステリド錠にもメリットとデメリットがあります。ただここで注意してほしいのが、デメリットが存在するのはフィナステリド錠に限らないという点です。
およそ化学的に製造された医薬品であれば、必ずメリットとデメリットがありますし、天然由来の成分で作られているものであっても、やはりメリットとデメリットがあります。
医薬品のメリットとは、つまり薬効と言えます。風邪薬でいえば、咳を止めたり、熱を下げたり、痛みを緩和したりといったことがメリットとなります。反対に薬に望んでいない効果＝デメリット（副作用）となります。
風邪薬の例でいうと、眠くなるといったようなことがデメリット＝副作用となります。
このような医薬品の薬効と副作用は、どのようなものにも存在します。複数の薬を処方されたりする場合は、デメリットである副作用を他の薬で打ち消すなどしておこなうことで、メリットを強めるようにしてあるのです。
フィナステリドにはAGA改善というメリットがあります
フィナステリドには、ズバリAGA（男性型脱毛症）改善というメリットがあります。フィナステリドは厚生労働省によって「発毛効果がある」と認められている有効成分です。
国内で用いられている代表的なフィナステリド錠がプロペシアですが、プロペシアは国内での特許期間を終えているため、各メーカーからさまざまなジェネリック（後発医薬品）が販売されています。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、男性型脱毛症の原因である5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。
5α-リダクターゼは、男性ホルモンであるテストステロンが、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変化する際に、触媒としての役割を果たすということです。それによって有害なサイトカインの一種である「TGF-β」が産生され、ヘアサイクルが乱されて抜け毛につながるのです。
5α-リダクターゼには1型と2型の2種類があるのですが、2型の5α-リダクターゼはとくに前頭部や頭頂部にたくさん分布しているので、2型の5α-リダクターゼの働きが活発であればあるほど、男性型脱毛症の特徴であるM字ハゲやO字ハゲが目立つこととなります。
フィナステリドには2型の5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があるため、男性型脱毛症の改善に効果的なのです。
フィナステリドにはデメリットもありますが比較的症例が少ないとされています
プロペシアのように化学的に製造された医薬品には、必ずと言っていいほど副作用のリスクがともないます。医薬品にとってのデメリットこそ副作用と言ってよいでしょう。
ではフィナステリドにはどのような副作用があるのかというと、フィナステリドを有効成分とするプロペシアの添付文書に詳しく書かれています。フィナステリド錠の主な副作用としては、男性機能の低下があげられています。
プロペシアの国内販売元であるMSD株式会社では、治験（二十盲検比較試験）と使用成績調査によって、プロペシアの副作用のリスクを割り出しています。治験によると、276例中3例にリビドーの減退がみられ、2例に勃起機能不全がみられたということです。
また使用成績調査によると943例中2例にリビドーの減退がみられました。いずれも0.2％から1.1％とそれほど高いパーセンテージではありません。
ただこれから子作りを予定している人などは、覚えておいても損はないでしょう。
（まとめ）フィナステリドのメリットとデメリットはなに？
フィナステリドのメリットとしては男性型脱毛症への直接な効果が期待できるところです。一方デメリットはリビドーの減退などと言った副作用が報告されている点でしょう。
しかし薬の効果とその副作用がある点については、他の医薬品も同様です。
フィナステリド錠にもメリットとデメリットがあります。ただそれはフィナステリド錠に限ったことではありません。医薬品には必ず薬効と副作用があり、それはフィナステリド錠だけでなく、さまざまな医薬品について言えることです。
フィナステリドにはAGAを改善するというメリットがあります。男性型脱毛症の原因として5α-リダクターゼの存在があげられていますが、フィナステリドには5α-リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛のリスクを減らす効果が期待されているのです。
代表的なフィナステリド錠であるプロペシアの添付文書によると、フィナステリド錠の主な副作用は男性機能の低下だということです。しかし報告例も少ないことからデメリットが生じる可能性も少ないと言えるでしょう。
監修医情報
湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師
経歴
- 1994年三重大学医学部卒業
同付属病院脳神経外科入局 - 2001年大手美容外科勤務、院長職
- 2009年湘南美容外科クリニック勤務
- 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
- 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務
運営者情報
| 運営クリニック | 湘南AGAクリニック 新宿本院 |
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