フィナステリドとは厚生労働省が認可している薄毛治療に効果的な成分です


フィナステリドのもつ特徴の一つは、厚生労働省が認可した有効成分だということ点でしょう。何にとっての有効成分なのかと言うと、男性型脱毛症の治療に効果を発揮します。

フィナステリドは、厚生労働省によって「発毛効果がある」と認められている成分です。フィナステリドの他に発毛効果があると認められているのは、デュタステリドとミノキシジルだけです。

フィナステリドとデュタステリドは「飲む発毛剤」と言われることもあり、錠剤の形で処方されますが、ミノキシジルは塗り薬タイプの外用薬だけが認可されています。

フィナステリドは発毛効果が認められている成分です

フィナステリドは厚生労働省によって「発毛効果がある」と認められている成分です。厚生労働省が発毛効果を認めている成分はわずかに3つしかありません。

1つはフィナステリドで、あとの2つはデュタステリドとミノキシジルです。デュタステリドはフィナステリドと同様、内服タイプの治療薬が認められていますが、ミノキシジルは塗り薬タイプのものしか認められていません。

なぜかというと、ミノキシジルは心臓に負担をかけることが分かってきたからです。もともミノキシジルは高血圧の治療薬として用いられていました。

なぜならミノキシジルには血管を拡張して、血行を促進する働きがあるからです。ところが後になって、ミノキシジルが拡張するのは動脈だけであることが分かってきました。

ミノキシジルの効果は静脈にまで及ばないため、ミノキシジルを内服するとかえって心臓に負担をかけてしまうのです。そのため現在ではミノキシジルを高血圧の治療に用いることはありません。

ただ内服タイプのミノキシジルの方が、塗り薬タイプのミノキシジルよりも高い発毛効果が期待できるため、男性型脱毛症の治療を専門としている病院やクリニックでは、内服タイプのミノキシジルを処方するケースもあります。

フィナステリドは男性型脱毛症の治療薬に含まれる有効成分の1つです

フィナステリドは、男性型脱毛症の治療薬に含まれている有効成分の1つです。フィナステリドを有効成分としている男性型脱毛症の治療薬としては、「プロペシア」がよく知られています。

もともとフィナステリドは男性に見られる前立腺肥大を改善したり、前立腺がんの進行を抑止したりする目的で用いられていました。

ところがフィナステリドを有効成分としている治療薬で、前立腺肥大や前立腺がんの治療をおこなっていた人に発毛がみられたことから、フィナステリドを男性型脱毛症の治療薬として転用することになったのです。

前立腺肥大や前立腺がんの治療薬に含まれているフィナステリドの量は5mgですが、男性型脱毛症の治療薬であるプロペシアに含まれているフィナステリドの量は1mg、もしくは0.2mgと低用量になっています。

フィナステリドを0.2mg配合しているプロペシアも、1mg配合しているプロペシアも効果にほとんど差がなく、またコストも変わらないため、男性型脱毛症の治療を専門としている病院やクリニックでは、通常フィナステリドを1mg配合したプロペシアを処方しています。

フィナステリドには抜け毛を予防し発毛を促進する効果があります


フィナステリドには、男性型脱毛症の原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。5α-リダクターゼは男性ホルモンであるテストステロンが、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンへと変化する際、触媒として働く酵素の一種です。

ジヒドロテストステロンは男性ホルモン受容器であるアンドロゲンレセプターと結合し、有害なサイトカインの一種である「TGF-β」を産生します。TGF-βは髪の毛の成長期を短縮するため「退行期誘発因子」と呼ばれており、TGF-βこそが抜け毛のリスクファクターだと考えられているのです。

フィナステリドは5α-リダクターゼの働きを阻害することによって、抜け毛のリスクファクターとなるTGF-βの産生を抑制する訳です。ちなみに5α-リダクターゼには1型と2型の2種類あることが分かっています。

1型の5α-リダクターゼは全身の皮脂腺に多く分布しており、2型の5α-リダクターゼは頭頂部や前頭部に多く分布しています。つまり2型の5α-リダクターゼが活発に働くと、いわゆる「O字ハゲ」や「M字ハゲ」になりやすいのです。

フィナステリドは主に2型の5α-リダクターゼの働きを阻害するので、O字ハゲやM字ハゲの予防に効果が期待できるのです。

(まとめ)フィナステリドとはどのようなものですか?

1.フィナステリドとは厚生労働省が認可している薄毛治療に効果的な成分です

フィナステリドは厚生労働省によって「発毛効果がある」と認められている有効成分の1つです。フィナステリドは「飲む発毛剤」と呼ばれることもあるとおり、タブレットの形で処方されます。

2.フィナステリドは発毛効果が認められている成分です

フィナステリドは厚生労働省によって「発毛効果がある」と認められている成分の1つで、「飲む発毛剤」と呼ばれることもあるように、内服タイプの治療薬が認められています。他に発毛効果があると認められているのはデュタステリドとミノキシジルだけです。

3.フィナステリドは男性型脱毛症の治療薬に含まれる有効成分の1つです

フィナステリドはもともと男性に見られる前立腺肥大や前立腺がんの治療目的で用いられていましたが、服用者に発毛がみられたことから、低用量のフィナステリド錠であるプロペシアが開発されることになりました。

4.フィナステリドには抜け毛を予防し発毛を促進する効果があります

フィナステリドにはO字ハゲやM字ハゲの原因となる2型の5α-リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛のリスクファクターとなるTGF-βの産生を抑制します。それによって男性型脱毛症を改善するわけです。

薄毛でお悩みの方へ お薬による治療もあります。

監修医情報

監修医情報はこちら

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
住所 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-2-13 新宿TRビル4階
お問い合わせ 0120-548-911
院長 笠井 敬一郎医師