プロペシアは顔にむくみの出る可能性がある医薬品です


プロペシアは顔にむくみの出る可能性がある医薬品です。プロペシアには有効成分としてフィナステリドが配合されていますが、プロペシアの販売元であるMSD社の添付文書によると、その副作用として血管性浮腫(むくみ)があげられています。

血管性浮腫とは皮下組織に見られる腫れのことで、顔・喉・消化管・気道が腫れるという特徴があります。顔の中でもとくに、唇・舌・まぶたなどにむくみが現れやすいということです。

血管性浮腫は医薬品以外にも、ストレスや物理的刺激、感染症などが原因となって起こるケースもありますが、原因が不明なこともあります。

プロペシアによる血管性浮腫のリスクは高くありません

プロペシアには血管性浮腫という副作用の可能性がありますが、そのリスクはそれほど高くありません。プロペシアの代表的な副作用としてよく知られているのが男性機能の低下です。

プロペシアの国内販売元であるMSD社が行った二十盲検比較試験によると、プロペシアを服用した276例のうち11例(4.0%)に14件の副作用が見られたとされています。

男性機能の低下に関しては、276例のうち3例(1.1%)にリビドー(性欲)の減退が見られ、2例(0.7%)に勃起機能不全が見られたということです。

リビドーの減退と勃起機能不全を合わせても全体の1.8%にしか過ぎないので、それほど高い確率とは言えないようです。

プロペシアには男性機能の低下以外にも、血管性浮腫・掻痒感・肝機能障害・抑うつ症・めまい・乳房肥大などの副作用がありますが、いずれも男性機能の低下とは異なり発症頻度が不明とされています。

また顔のむくみというと顔全体がパンパンに腫れるという特徴がありますが、血管性浮腫の場合は、唇・舌・まぶたといった局所が腫れるという特徴を有しています。

プロペシアの服用を開始してから顔にむくみが出るようになったという場合、多くのケースでプロペシア以外が原因となっているようです。

顔のむくみの原因はミノキシジルである可能性があります


プロペシアの服用を開始してから顔のむくみが見られるようになったという場合、プロペシアと併用しているミノキシジルの副作用である可能性があります。ミノキシジルはもともと高血圧の治療に用いられていた医薬品ですが、発毛効果が見られたことから男性型脱毛症の治療薬に転用されたという経緯があります。

ミノキシジルは血管を拡張して血行を促進することで、毛髪の健全な成長をサポートする医薬品です。ただミノキシジルを高血圧の治療に用いることはなくなっています。

というのもミノキシジルを服用するとかえって心臓への負担を増すことが分かったからです。なぜならミノキシジルによる血管拡張効果は動脈にのみ見られ、静脈にはその効果がおよびません。

心臓から動脈を通って全身から送られた血液は、静脈を通って心臓へと送り返されます。そのため動脈が拡張しても静脈が拡張しなければ、心臓へと送り返されるべき血液が滞り、結果としてむくみが生じてしまうのです。

ただミノキシジルによってむくみが現れやすいのは一般的に手足であるとされます。顔にむくみが出る可能性もない訳ではありませんが、プロペシアよりはその可能性が高いという程度です。

顔のむくみの原因はいろいろです

顔にむくみが現れる原因は実にさまざまです。もしプロペシアを服用していて顔にむくみが見られるような場合、成果習慣を振り返ってみることも大事です。

むくみは簡単に言うと体内の余剰な水分によってもたらされます。朝起きた時に顔のむくみが見られるのは、普段は重力によって下半身に滞りがちな水分が、身体を横たえることによって顔の方へ移動してくるからです。

もっともわかりやすいむくみの原因が水分を取りすぎることです。むくみは体内の余剰な水分なので、水分を過剰に摂取すればむくみの可能性も高くなります。

むくみの原因としては血行不良もあげられます。血液の循環が滞れば老廃物や疲労物質が滞りがちになるため、むくみが生じてしまうのです。

顔にむくみが現れる原因としては、表情筋の緊張もあげられます。表情筋の緊張によって血管が圧迫されると、血液の循環が悪くなるためやはりむくみやすくなってしまうのです。

顔のむくみがあまりにも長期にわたって見られるような場合、速やかに医療機関を受診しましょう。

(まとめ)プロペシアを服用中に顔のむくみが出ることはある?

1.プロペシアは顔にむくみの出る可能性がある医薬品です

プロペシアは顔にむくみの出る可能性がある医薬品です。プロペシアの国内販売元であるMSD社によると、プロペシアには血管性浮腫という副作用のリスクがあるということです。

2.プロペシアによる血管性浮腫のリスクは高くありません

プロペシアには血管性浮腫という副作用の可能性がありますが、そのリスクはあまり高くありません。

顔のむくみは通常だと顔全体に見られますが、血管性浮腫の場合、局所に現れるという特徴があります。

3.顔のむくみの原因はミノキシジルである可能性があります

顔のむくみの原因はプロペシアと併用しているミノキシジルによるものである可能性があります。

ミノキシジルには血管拡張効果があるのですが、その効果は動脈にのみ作用するものであり、静脈には作用しないからです。

4.顔のむくみの原因はいろいろです

顔にむくみが現れる原因は実にさまざまなので、もし顔にむくみが見られる場合、生活習慣を振り返ってみることも重要です。

何をしても改善が見られない場合は医療機関を受診しましょう。

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監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

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院長 斎藤 浩一医師