フィナステリドが腎臓に悪影響を及ぼすことはないです
結論から言うと、フィナステリドが腎臓に悪影響を及ぼすようなことはほぼありません。フィナステリドは、男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)の代表的な治療薬であるプロペシアの有効成分として知られています。
プロペシアの国内販売元はMSD株式会社ですが、MSD株式会社がプロペシアに添付している添付文書には、腎臓に対する悪影響についてとくに何も書かれていません。
プロペシアを服用することによって肝臓に悪影響を及ぼす可能性はあるということですが、国内ではプロペシアを服用することで肝機能症が起きたという事例はありません。
フィナステリドは腎臓ではなく肝臓に悪影響を及ぼします
フィナステリドを配合したAGA治療薬は、腎臓ではなく肝臓に悪影響を及ぼすことが分かっています。ただ肝臓に悪影響を及ぼすのはなにもフィナステリド錠に限ったことではありません。
およそ化学的に製造された医薬品や有効成分であれば、すべて肝臓に悪影響を及ぼすと言っても過言ではありません。なぜなら肝臓は人体における解毒機関だからです。
医薬品には痛みを緩和したり症状を抑えたりするメリットがありますが、一方で副作用というデメリットがあります。なぜなら医薬品の効果が得られる場所以外にとって、医薬品は有害物質に過ぎないからです。
肝臓は医薬品の毒性を除去するために働く機関であり、フィナステリド錠に限らず、医薬品はすべて肝臓に負担をかけると言えるのです。フィナステリドを有効成分としているプロペシアというAGA治療薬がありますが、プロペシアの添付文書には重大な副作用として、肝機能障害のリスクが記されています。
ただプロペシアを服用することで肝機能障害の起こる頻度は不明とされていますし、国内での発祥例はないということです。
AGA治療薬の副作用は正当に怖がることが重要です
AGA治療薬の副作用に関しては、正しく認識しておくことが何よりも重要です。インターネット上には医学的根拠のない記事が散見され、フィナステリドに関しても腎臓に悪影響を及ぼすとしているものが少なくありません。
ただそのような記事の場合は、ほとんど信憑性がなく、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な書き方をしています。たとえばフィナステリド錠の場合は、頻度が不明ながら、抑うつ症状を招くリスクがあるとされています。
この抑うつ状態になると睡眠が浅くなり、身体の回復機能が低下するので、腎機能にも悪影響を及ぼすという論法です。
たしかにフィナステリドを有効成分としているプロペシアの添付文書には、副作用として抑うつ状態の可能性があると記されています。ただその発症頻度は不明(1%未満)であることから、腎機能に悪影響を及ぼす頻度もやはり不明と言えるでしょう。
フィナステリド錠の副作用に関しては、医師の執筆や監修がある記事などをなるべく参考にしましょう。またもしそれでも気になることがある場合には、直接医師に尋ねてみてもよいかもしれません。
フィナステリド錠の主な副作用は男性機能の低下です
男性型脱毛症(AGA)の治療に用いられる代表的な医薬品がプロペシアであり、プロペシアの主成分となっているのがフィナステリドです。プロペシアのようなフィナステリド錠には男性型脱毛症の原因である5α-リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛を予防して発毛を促進する効果が期待されています。
一方でプロペシアのようなフィナステリド錠には副作用のリスクもあるということです。フィナステリド錠の代表的な副作用としては、男性機能の低下があげられています。
プロペシアの国内販売元であるMSD株式会社がおこなった治験や使用成績調査によると、プロペシアを服用した人の0.2%から1.1%にリビドー(性欲)の減退が見られ、0.7%の人に勃起機能不全がみられたということです。
その他の副作用としては、掻痒感・血管性浮腫・じんましん・発疹・乳房肥大・乳房圧痛・めまい・抑うつ症状・初期脱毛などが挙げられてはいますが、いずれも頻度が不明となっています。
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(まとめ)フィナステリドは腎臓に悪影響を及ぼす?
フィナステリド配合のAGA治療薬を服用すると、肝臓に悪影響を及ぼす可能性がありますが、腎臓に悪影響を及ぼすことはありません。また国内ではプロペシアを服用することで肝機能障害が起こったという事例はないということです。
フィナステリドは腎臓ではなく、肝臓に悪影響を及ぼす可能性があります。なぜなら肝臓は人体における解毒機関だからです。
ただフィナステリド錠を服用することによって肝機能症が起こったという事例は、国内では報告されていません。
AGA治療薬の副作用については、正しく知っておくことが大切です。フィナステリド錠が腎臓に悪影響を及ぼすとする記事もありますが、医学的根拠が乏しいと言わざるをえません。
気になることがあれば、医師に直接聞くことも視野に入れておきましょう。
フィナステリド錠の主な副作用は、リビドーの減少や勃起機能不全といった男性機能の低下です。ただその確率は0.2%から1.1%とそれほど高いものではありません。
その他にも副作用の可能性はあるということですが、頻度は不明です。