プロペシアが血糖値を左右することはないでしょう


プロペシアは男性型脱毛症の治療薬としてよく知られていますが、プロペシアに含まれている有効成分であるフィナステリドには、血糖値を左右するような働きはないということです。

フィナステリドには男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンの産生を抑制し、抜け毛のリスクを減らしてくれる効果が期待されています。副作用として男性機能の低下や肝機能障害のリスクがあげられていますが、すい臓になんらかの影響を与えるという報告はありません。

血糖値はすい臓の機能が低下することによって上昇するため、プロペシアとはなんら関係がないと言えそうです。

プロペシアには血糖値を左右するような働きはないです

プロペシアには有効成分としてフィナステリドが配合されていますが、フィナステリドには血糖値を左右するような働きはありません。フィナステリドには抜け毛のリスクファクターとなるジヒドロテストステロンの産生を抑制することで、抜け毛を減らし発毛効果を促すことが期待されています。

プロペシアの国内販売元であるMSD社の調査によると、プロペシアの主な副作用は男性機能の低下や肝機能障害だということです。そこで「風が吹けば桶屋が儲かる」的な理屈で、プロペシアがすい臓にも悪影響を与えるのではないかという説が現れた訳です。

実際にMSD社の添付文書を見てみると、生殖器に関する副作用として勃起機能不全や性欲の減少、オーガズム障害や精液量の減少、睾丸痛や精液の質の低下などがあげられています。また過敏症として蕁麻疹や発疹、血管性浮腫や掻痒症などもあげられています。

その他の副作用としては乳房圧痛や乳房肥大、抑うつ症やめまいといったリスクもあるということです。ただ男性機能の低下や肝機能障害を除くその他の副作用に関しては、国内での発症例はないということです。

血糖値はすい臓の働きによって左右されますが、プロペシアにはすい臓に関する副作用の報告例はありません。そのためプロペシアを服用することで血糖値が左右されることは考えにくいのです。

プロペシアの服用中に血糖値が高い場合は糖尿病の疑いがあります


プロペシアの服用中に血糖値の高い状態が続くようであれば、糖尿病の疑いがあります。血糖値とは血液中のブドウ糖脳のことを言います。

ブドウ糖は脳が活動する際の唯一のエネルギー源であり、糖質は身体を動かす際のエネルギー源となるものです。そのため「糖質(タンパク質)はエネルギー源」と言われている訳です。

通常、私たちが食事を摂るとすい臓にあるランゲルハンス島という器官からインスリンが分泌され、糖質を分解してエネルギーへと変えます。ところがインスリンの分泌量が少なかったり、インスリンの働きが低下したりすると、慢性的に血糖値の高い状態が続きます。

そのような状態を糖尿病と呼んでいるのです。糖尿病には1型と2型の2種類がありますが、1型の糖尿病は器質性の疾患であり、2型の糖尿病は遺伝や生活習慣が原因となって起こる疾患です。

プロペシアの服用中にもし血糖値が上がるようであれば、プロペシア以外の原因を探るのが合理的と言えます。糖尿病を放置すると深刻な合併症を発症するリスクもありますので、速やかに医療機関を受診しましょう。

プロペシアには抜け毛を予防する効果があります

プロペシアに含まれている有効成分であるフィナステリドには、抜け毛を予防する効果が期待されています。男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)のリスクファクターとしてジヒドロテストステロンの存在があげられていますが、フィナステリドにはジヒドロテストステロンの働きを抑制する効果があるのです。

ジヒドロテストステロンは男性ホルモンであるテストステロンが強力化したものですが、テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化するには、5α-リダクターゼという変換酵素の働きが必要となります。

フィナステリドは5α-リダクターゼの働きを阻害することで、抜け毛のリスクファクターであるジヒドロテストステロンの産生を抑制し、抜け毛を予防する効果を発揮するのです。

もちろん抜け毛の予防イコール発毛という訳ではありませんが、プロペシアを3年以上継続して服用すると、ほとんどの男性に薄毛の改善効果が見られるということです。

(まとめ)プロペシアは血糖値を左右する?

1.プロペシアが血糖値を左右することはないでしょう

プロペシアには血糖値を左右するような働きはありません。プロペシアの副作用として男性機能の低下や肝機能障害があげられていますが、すい臓になんらかの影響を及ぼすという報告はありません。

そのため血糖値を左右するようなこともない訳です。

2.プロペシアには血糖値を左右するような働きはないです

プロペシアに含まれている有効成分であるフィナステリドには、男性機能の低下や肝機能障害といった副作用の可能性がありますが、すい臓にはなんら影響を与えません。

そのためプロペシアの服用によって血糖値が左右されるようなこともないのです。

3.プロペシアの服用中に血糖値が高い場合は糖尿病の疑いがあります

プロペシアの服用中に血糖値の高い状態が続くようであれば、糖尿病の疑いもあります。プロペシア自体は糖尿病となんら関係ありませんが、糖尿病を放置すると深刻な合併症を発症するリスクが高くなるので、速やかに医療機関を受診しましょう。

4.プロペシアには抜け毛を予防する効果があります

プロペシアに含まれている有効成分であるフィナステリドには、抜け毛のリスクファクターであるジヒドロテストステロンの産生を抑制し、抜け毛を予防して発毛を促進する効果が期待されています。

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監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
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東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階
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院長 斎藤 浩一医師