プロペシアとプロテインは併用可能です
プロペシアとプロテインは併用可能です。プロペシアには薄毛の原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害する働きがあり、抜け毛を予防する効果が期待されています。
プロテインは日本語にするとその名も「タンパク質」です。髪の毛もタンパク質の一種であるケラチンから作られているので、むしろ薄毛の改善にはプロペシアの摂取が必要だとも言えます。
プロペシアは化学的に製造された「医薬品」であり、プロテインは化学的に製造された「栄養補助食品」です。
プロペシアとプロテインは基本的に併用可能です
プロペシアに含まれている有効成分であるフィナステリドは、もともと前立腺肥大や前立腺がんの治療薬として開発されました。ところがフィナステリドを服用して前立腺疾患の治療を行っている患者に発毛が見られたことから、低用量のフィナステリドを配合したプロペシアが発毛剤として開発されたのです。
フィナステリドには抜け毛の原因である5α-リダクターゼの働きを阻害する働きがあることから、厚生労働省によって「薄毛の改善効果がある」と認可されています。
我が国で認可されているのはフィナステリドを除くと、デュタステリドとミノキシジルの2つだけです。
5α-リダクターゼは男性ホルモンであるテストステロンがより強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン（DHT）へと変化する際に、触媒としての役目を果たすことが分かっています。
男性ホルモン受容器がジヒドロテストステロンに反応すると、抜け毛のリスクが高くなるのです。
つまり男性型脱毛症（AGA）になる人は、5α-リダクターゼの働きが活発であるか、男性ホルモン受容器の感受性が高いか、どちらかの特性を遺伝的に持っていると考えられているのです。
正し男性の薄毛全体でみた場合、遺伝が原因となって薄毛になるのは全体の4分の1程度と考えられています。
プロテインは単にタンパク質を意味するに過ぎず、プロペシアと併用してもとくに問題はないとされます。ただし男性型脱毛症の治療を行う際には、医師と相談するようにしましょう。
筋トレが薄毛の原因とされるのは男性ホルモンが関わっています
プロテインを飲むと薄毛になるリスクが高くなるという説を聞いたことがある方もいるかもしれません。しかしこのプロテインと薄毛には直接的な因果関係はありません。
この説が生まれたそもそもの原因として考えられるのは、筋トレと男性ホルモンの関係性でしょう。熱心に筋トレを行う人の場合、プロテインを服用するケースもある場合も多いです。
筋トレを行うと男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌が盛んになります。そのことから、プロテインを飲むと薄毛になるといった「都市伝説」が生まれたのです。
テストステロンは男性が「男性らしく」あるためのホルモンで、声が低くて体毛が濃かったりするのはテストステロンのおかげだとされています。
高齢の男性に見られる前立腺肥大症も、テストステロンの分泌量が減少するからだと考えられています。
男性型脱毛症はジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容器と結びつくことで生じます。そのためテストステロンの分泌が活発になれば、男性型脱毛症のリスクが高くなると考えられたのでしょう。
しかしテストステロンがジヒドロテストステロンへと変化するかどうかは、5α-リダクターゼの働気にかかっています。
遺伝的に5α-リダクターゼの働きが鈍ければ、テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化することはありません。
また男性ホルモン受容器の感度が低ければ、ジヒドロテストステロンによる抜け毛が増えることもないでしょう。
男性型脱毛症の改善にはプロテイン以外の生活習慣も重要です
髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンがもととなってできています。そういった意味ではプロテインを摂取すると、髪の毛を元気にすることにもつながります。
筋トレをすると薄毛になるというもう1つの論拠が、筋トレによって筋組織が傷ついたときに、タンパク質を用いて修復が行われるというもの。筋トレのせいでタンパク質が不足し、その結果として髪の毛が薄くなるという話です。
しかしプロテインは主に、筋組織の修復を早める目的で用いられます。よほど極端な筋トレや食事制限をしない限り、日常の食事でタンパク質が不足するようなことはあり得ません。
また日本人男性の薄毛は、4人に3人は遺伝以外が原因となっていると言われています。
仕事上のトラブルや人間関係といった精神的ストレスはもちろんのこと、睡眠不足や疲労といった身体的ストレスも薄毛のリスクファクターとなり得ます。
薄毛の治療に限ったことではありませんが、栄養バランスの取れた食事を摂取し、適度に身体を動かして良質の睡眠をとり、ストレスを上手にコントロールすることで、頭皮を含む健康を守るよう心がけましょう。
（まとめ）プロペシアとプロテインは併用できる？
プロペシアは男性型脱毛症（AGA）を改善するための治療薬であり、プロテインはタンパク質のことです。
そのため飲み合わせなどと言うことはありませんし、併用しても原則として問題ありません。
プロペシアには5α-リダクターゼの働きを阻害し、ジヒドロテストステロンの産生を抑制、結果として抜け毛を予防する効果が期待されています。
プロテインとの併用は基本的に問題ありません。
男性型脱毛症の要因は男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンですが、5α-リダクターゼの働きが鈍い人や男性ホルモン受容器の感性が低い人は、筋トレをしても薄毛になることはありません。
プロテインには良質のタンパク質が含まれているので、むしろ薄毛の改善効果が期待できます。
ただ薄毛にはいろいろなリスクファクターがあるので、生活習慣の見直しも重要です。
監修医情報
湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師
経歴
- 1994年三重大学医学部卒業
同付属病院脳神経外科入局 - 2001年大手美容外科勤務、院長職
- 2009年湘南美容外科クリニック勤務
- 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
- 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務
運営者情報
| 運営クリニック | 湘南AGAクリニック 新宿本院 |
|---|---|
| 住所 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階 |
| お問い合わせ | 0120-548-911 |
| 院長 | 斎藤 浩一医師 |
