フィナステリド錠の服用は一日おきではない方がいいです


フィナステリド錠の服用は、一日おきにしない方がいいです。なぜなら医薬品にはそれぞれ用法と用量があるからです。

AGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)の代表的な治療薬であるフィナステリド錠は、1日に1錠服用するタイプの医薬品なので、一日おきに服用していてはその薬効を存分に得られないのです。一般的な医薬品(風邪薬など)の場合、朝昼の2回飲んだり、朝昼晩の3回飲んだりするのが通常だと思います。

1日当たりのフィナステリド錠の服用回数と、一般的な治療薬の服用回数に違いがあるのは、それぞれ有効成分の持続期間が異なるからです。

フィナステリド錠を一日おきに服用すると効果が半減します


フィナステリド錠の服用を一日おきにしてしまうと、せっかくのフィナステリド錠の効果が半減します。なぜならフィナステリド錠の効果は24時間しか持続しないからです。

ただ「持続しない」と書きましたが、実際には24時間もフィナステリド錠の効果は持続するのです。その証拠に風邪薬などの一般的な医薬品は、1日に2回飲んだり3回飲んだりするのが普通となっています。

なぜなら風邪薬などの一般的な医薬品は、有効成分の持続効果が平均すると8時間程度しかないからです。フィナステリド錠の効果は24時間持続するため、1日に1錠服用するだけでOKなのです。

ただこの1日に1錠服用するだけでOKというのが裏目に出るケースもあります。それは、1日に1錠だからと油断して、飲み忘れてしまうということです。

その場合、有効成分が働かない「空隙」の時間が出来てしまいます。そうなるとせっかくのフィナステリド錠の効果が半減してしまうこととなります。

フィナステリド錠は男性型脱毛症の治療薬です

フィナステリド錠は男性型脱毛症の治療薬としてよく知られています。なぜそんなことをいまさら言うかというと、今回のテーマであるフィナステリド錠を一日おきに服用した場合どうなるか、ということにつながってくるからです。

男性型脱毛症は日本皮膚科学会の策定する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、思春期以降に見られる進行型の脱毛症と定義されています。男性に見られる薄毛というと、壮年期や中年期以降に起こるというイメージがあるかも知れません。

実際に男性型脱毛症は思春期以降に見られる脱毛症であるため、10代の後半や20代の前半であっても発症リスクがあります。そしてもう1つの男性型脱毛症の特徴が「進行型」という点です。

つまり男性型脱毛症を発症した場合になんら対策を講じなかった場合、男性型脱毛症は徐々に、かつ確実に進行しまいます。フィナステリド錠を服用すると男性型脱毛症の進行を遷延することが可能ですが、一日おきに服用した場合、1日分だけ男性型脱毛症が進行することとなるわけです。

フィナステリド錠を1日に1錠服用することには、ちゃんとした理由があるのです。風邪の症状が治まってきたからと、風邪薬の服用を中断するのとは訳が違います。

フィナステリド錠はヘアサイクルを整え抜け毛を予防します

フィナステリド錠によってなぜ男性型脱毛症の進行を遷延させることができるかというと、フィナステリド錠の働きによって、ヘアサイクルを整えることができるからです。ヘアサイクルとは、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期を意味します。

正常なヘアサイクルの場合、4年から6年周期で髪の毛が抜け落ちますが、髪の毛が抜け落ちた毛穴には新しい髪の毛が生えてきています。むしろ新しい髪の毛によって、古くなった髪の毛が押し出されるともいえるのです。

ところが男性型脱毛症を発症した場合、有害なサイトカインによってヘアサイクルが乱されてしまっています。有害なサイトカインを産生する根源となるのが、5α-リダクターゼと呼ばれる酵素の一種ですが、フィナステリド錠には5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。

そのため1日に1錠フィナステリド錠を服用することによって、5α-リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛の元となるヘアサイクルの乱れを予防することができるのです。

(まとめ)フィナステリド錠の服用は一日おきだと意味がない?

1.フィナステリド錠の服用は一日おきではない方がいいです

フィナステリド錠は男性型脱毛症(AGA)の代表的な治療薬ですが、基本的に1日に1錠服用すればよいとされており、一般的な医薬品より服用間隔が空いています。それはフィナステリド錠と一般的な医薬品の有効成分の持続力が異なるからです。

2.フィナステリド錠を一日おきに服用すると効果が半減します

フィナステリド錠の服用を一日おきにしてしまうと、せっかくのフィナステリド錠の効果が半減してしまいます。フィナステリド錠の有効成分には24時間持続するというメリットがあるのですが、一日おきに服用すると、24時間の空隙が生じるからです。

3.フィナステリド錠は男性型脱毛症の治療薬です

フィナステリド錠は、男性型脱毛症の治療薬です。男性型脱毛症には「進行型」という特徴があるので、対策を講じないと確実に進行していきます。フィナステリド錠に関しても、一日おきに服用した場合、1日分だけ男性型脱毛症が進行するのです。

4.フィナステリド錠はヘアサイクルを整え抜け毛を予防します

フィナステリド錠にはヘアサイクルを乱す元となる有害なサイトカインを産生する根源となる、5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。それによってヘアサイクルを正常化させ、抜け毛を予防するのです。

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監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
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東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階
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院長 斎藤 浩一医師