フィナステリド錠の服用で中性脂肪が増えるケースはごく稀に存在します


フィナステリド錠を服用すると、中性脂肪が増えるケースがごくわずかですがあるということです。国内で用いられている代表的なフィナステリド錠の1つがプロペシアですが、プロペシアの添付文書には、重大な副作用として肝機能障害のリスクが明記されています。

とはいうもののプロペシアの服用によって、肝機能障害を発症するようなケースは極めて稀ですし、肝機能障害が起こったという事例は海外だけにとどまっています。

ただしもともと肝機能が低下している人や、お酒をたくさん飲むような人の場合、医師の指導を仰いだ上でフィナステリド錠を服用することが重要です。

フィナステリド錠の服用で肝臓に中性脂肪が付くリスクはあります

フィナステリド錠の服用していると、肝臓に中性脂肪が付着するリスクがあるということです。これはなにもフィナステリド錠に限ったことではありません。

フィナステリド錠のように化学的に製造された医薬品は、すべからく肝臓に負担を与えてしまいます。なぜなら肝臓は私たちの身体における解毒機関だからです。

医薬品は薬効という面だけで見ると大変役に立つものですが、薬効を享受する場所以外にとっては有害物質でしかありません。そこで肝臓が有害物質を代謝し、体外へと排出しやすくしてくれるのです。

フィナステリド錠の服用を継続していると、ごくわずかですが肝臓に中性脂肪が付着する=脂肪肝になる可能性があります。脂肪肝は肝機能障害の一種です。

肝機能障害を発症すると、脂肪をエネルギーに変える力が弱くなるので、脂肪がさらに蓄積されやすくなるという悪循環に陥ります。ただしフィナステリド錠の服用によって肝機能障害を発症するリスクはそれほど高くありません。

国内で用いられている代表的なフィナステリド錠がプロペシアですが、プロペシアの国内販売元であるMSD株式会社の調査によると、プロペシアを服用して肝機能障害を発症するのは、全体の0.2%ということです。

フィナステリド錠の服用中に中性脂肪がつくのは別の原因です


たしかにフィナステリド錠を服用していると、肝臓に中性脂肪が付着するリスクはあります。ただしその可能性は極めて低いです。

仮にフィナステリド錠の服用中に中性脂肪の量が増えたのであれば、原因はほかのところにあるケースがほとんどです。中性脂肪が増える原因としては、主に食習慣があげられています。

とくにご飯やパン、麺類といった糖質を好んで摂取するような人の場合、中性脂肪が付着しやすくなるということです。また運動不足も中性脂肪が増える原因の1つです。

フィナステリド錠は男性型脱毛症の治療薬として用いられますが、男性型脱毛症の治療をしている男性の多くに、食習慣の乱れや運動不足が見られます。

男性型脱毛症と遺伝が原因だと考えられがちですが、遺伝が原因となって男性型脱毛症を発症するのは、全体の25%程度だということです。その他の75%は食習慣や運動習慣など、生活習慣が原因となって発症します。

つまりたまたまフィナステリド錠を摂取している時期と中性脂肪が増える時期が重なっているだけで、原因はフィナステリド錠ではなく、日頃の生活習慣にあるのです。

フィナステリドの主な副作用は男性機能の低下です

フィナステリドには重大な副作用として肝機能障害の可能性があるということですが、そのようなケースは極めて稀です。フィナステリドの副作用としては、どちらかと言うと男性機能の低下の方がよく知られています。

国内で用いられている代表的なフィナステリド錠の1つがプロペシアです。そしてプロペシアの販売元であるMSD株式会社では、プロペシアに関する治験(二十盲検比較試験)と、プロペシア販売後の使用成績調査をおこなっています。

プロペシアに関する二十盲検比較試験の結果、全276例のうち3例にリビドーの減退が見られ、2例に勃起機能不全がみられたということです。それぞれパーセンテージとしては1.1%と0.7%ということなので、それほど高い訳ではありません。

またプロペシア販売後の使用成績調査によると、全943例のうち、2例にリビドーの減退がみられたということです。こちらのパーセンテージは0.2%とさらに低くなっています。

(まとめ)フィナステリド錠を服用すると中性脂肪が増える?

1.フィナステリド錠の服用で中性脂肪が増えるケースはごく稀に存在します

フィナステリド錠を服用すると、ごく稀にですが中性脂肪が増えるケースもあるということです。そのためもともと肝臓の数値が高い人や、アルコールを好んで摂取するような人の場合、医師と相談してフィナステリド錠を服用することが重要です。

2.フィナステリド錠の服用で肝臓に中性脂肪が付くリスクはあります

フィナステリド錠を服用していると、ごくわずかですが肝臓に中性脂肪が付着するケースもあるということです。ただしその可能性はわずか0.2%ということです。

医師の指導にしたがって服用していれば、それほど恐れる必要はありません。

3.フィナステリド錠の服用中に中性脂肪がつくのは別の原因です

フィナステリド錠を服用しているときに中性脂肪が増える場合、原因はフィナステリド錠以外であるケースがほとんどです。なぜなら男性型脱毛症を発症している人の多くに、中性脂肪が増える要因である運動不足や食習慣の乱れが見られるからです。

4.フィナステリドの主な副作用は男性機能の低下です

フィナステリドには肝機能障害のリスクがあるということですが、一般的には男性機能低下の副作用がよく知られています。ただしそのパーセンテージはそれほど高いものではありません。

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監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
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東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階
お問い合わせ 0120-548-911
院長 斎藤 浩一医師