フィナステリド錠でアレルギーが出る可能性はあるとされています


フィナステリド錠を服用することによって、アレルギー反応が見られるケースはあるようです。ただしこれはなにもフィナステリド錠に限ったことではありません。

フィナステリドは男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)の治療に用いられる有効成分で、代表的なAGA治療薬としては「プロペシア」がよく知られています。プロペシアのような化学的に製造された医薬品には必ずと言っていいほど副作用のリスクがともないますし、またアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。

フィナステリド錠にはアレルギーを惹起する成分が含まれています

男性型脱毛症の治療薬としてよく知られているプロペシアには、アレルギー反応を惹起する(惹き起こす)成分が含まれています。ただアレルギー反応を惹起する成分が含まれているのはプロペシアに限ったことではありません。

プロペシアのように化学的に製造された医薬品はもちろんのこと、天然由来の成分から作られている育毛剤であっても、アレルギー反応を引き起こすリスクはあります。ではプロペシアに含まれているどのような成分がアレルギー反応を引き起こすのでしょう。

プロペシアには有効成分としてフィナステリドが配合されていますが、フィナステリドに対して過敏に反応してしまうような人の場合、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。またプロペシアにはフィナステリド以外にも、アレルギー反応を引き起こす可能性がある成分も含まれているということです。

フィナステリド以外にアレルギー反応を引き起こす可能性がある成分を羅列すると以下のものがあります。

・三二酸化鉄
・黄色三二酸化鉄
・結晶セルロース
・ステアリン酸マグネシウム
・乳糖水和物
・酸化チタン
・部分アルファー化デンプン
・デンプングリコール酸ナトリウム
・ヒドロキシプロピルセルロース
・ジオクチルソジウムスルホサクシネート
・タルク
・ヒプロメロース
・カルナウバロウ
 など

これらの成分でアレルギー反応が出たことのある人は、プロペシアの服用を避けましょう。

フィナステリド錠は比較的安全性の高い医薬品です

プロペシアのようなフィナステリド錠を服用した場合に、ごくわずかですがアレルギー反応を引き起こす可能性があるということでしたが、フィナステリド錠は比較的副作用のリスクが低い、安全性の高い医薬品と言うことです。

プロペシアの国内販売元であるMSD株式会社では、48週間にわたる二十盲検比較試験(治験)と、プロペシア販売後の使用成績調査をおこなっています。

二十盲検比較試験をおこなった276例中、主な副作用としてリビドーの減退と勃起機能不全がみられたということです。前者は全体の1.1%に当たる3件で、後者は全体の2%にあたる2件ということでした。

また使用成績調査に関しては全943例中、5例(0.5%)に副作用がみられたということです。主な副作用としてはリビドーの減退が2例(0.2%)、肝機能障害が2例(0.2%)ということでした。

いずれの副作用もそれほど高い発症率ではない上、肝機能障害に関しては国内での発症例はありません。またプロペシアには医薬品の飲み合わせもありませんし、食前や食後に服用すべきといった制限もありません。

フィナステリド錠には抜け毛の予防効果が期待されています


プロペシアを代表とするフィナステリド錠には、主に抜け毛を予防する効果が期待されています。プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、男性型脱毛症の原因となる「5α-リダクターゼ」の働きを阻害する効果があります。

5α-リダクターゼは、男性ホルモンであるテストステロンが、より強力な男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン」へと変化する際、触媒としての役目を果たす酵素の一種です。

ジヒドロテストステロンは男性ホルモン受容器(アンドロゲンレセプター)と結合し、抜け毛のリスクファクターである「TGF-β」と呼ばれる有害なサイトカインを産生します。

このTGF-βによってヘアサイクルが乱されることで、抜け毛の量が増えてしまうのです。フィナステリドの働きによって5α-リダクターゼの働きを阻害できれば、抜け毛のリスクファクターとなるTGF-βの産生を抑制できるので、ヘアサイクルを正常化して抜け毛予防ができるのです。

(まとめ)フィナステリド錠でアレルギーがでることはある?

1.フィナステリド錠でアレルギーが出る可能性はあるとされています

プロペシアのようなフィナステリドを配合した男性型脱毛症の治療薬を服用した場合、アレルギー反応が見られるケースもあるということです。ただ化学的に製造された医薬品であれば、すべからくアレルギー反応を引き起こす可能性があります。

2.フィナステリド錠にはアレルギーを惹起する成分が含まれています

日本で用いられている代表的なフィナステリド錠であるプロペシアには、有効成分としてフィナステリドが配合されていますが、フィナステリドに対して過敏な人の場合、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。またその他のアレルゲンも含まれています。

3.フィナステリド錠は比較的安全性の高い医薬品です

国内で用いられている代表的なフィナステリド錠であるプロペシアですが、アレルギーはもちろんのこと、副作用が起こるリスクもそれほど高くありません。また服用に際しての制限もほとんどなく、比較的安全性の高い医薬品です。

4.フィナステリド錠には抜け毛の予防効果が期待されています

プロペシアを代表とするフィナステリド錠には、男性型脱毛症の原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害する効果があります。それによって抜け毛のリスクファクターであるTGF-βの産生を抑制することが可能となるのです。

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監修医情報

斎藤医師

湘南AGAクリニック
新宿本院院長 斎藤医師

経歴

  • 1994年三重大学医学部卒業
    同付属病院脳神経外科入局
  • 2001年大手美容外科勤務、院長職
  • 2009年湘南美容外科クリニック勤務
  • 2016年湘南AGAクリニック大阪院勤務
  • 2023年湘南AGAクリニック新宿本院勤務

運営者情報

運営クリニック 湘南AGAクリニック 新宿本院
住所 〒160-0023
東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング7階
お問い合わせ 0120-548-911
院長 斎藤 浩一医師