M字はげは治らない？間違った対策と正しい治療法を解説

M字はげの進行を防ぐためには、まず自分が行っている治療法が本当に適切かを確認することが大切です。

育毛剤やAGA治療薬だけに頼る人が多いですが、これらだけでは生え際の後退を元に戻すのは難しい場合がほとんどです。
特にM字はげが進行している場合、これらの治療法では十分な効果を実感できないことがあります。

AGA（男性型脱毛症）は、遺伝やホルモンの影響で進行する薄毛です。特に母方の祖父が薄毛だと遺伝しやすいとされています。

AGAが進行すると、髪が細くなり、全体的にボリュームが減少します。最初は生え際や頭頂部が目立ち、進行に伴い額の後退が進み、頭頂部やつむじ周辺も薄くなります。
さらに進行すると、広範囲にわたり髪がほとんど残らない状態になることもあります。

M字はげは、額の生え際が後退することを指します。
この部分はDHTの影響を強く受けるため、進行が早くなることがあります。放置すると髪の成長が遅れ、毛根が小さくなるため、早期の対策が重要です。
ストレスや生活習慣、食生活も進行を加速させるため、改善が効果的です。

AGAの治療法にはいくつかの方法があり、それぞれに特徴があります。自分に合った治療法を選ぶことが、効果的に薄毛を改善するために重要です。
以下に代表的な治療法を紹介します。

AGA治療の基本となる治療法は、AGA内服薬です。特に「フィナステリド」は、多くの方に選ばれている治療薬で、薄毛の進行を抑え、ヘアサイクルを正常化させる効果があります。

AGA外用薬は、患部に直接塗布するタイプの治療薬です。特に「ミノキシジル」は、血行を促進し、発毛を促す効果が期待されます。AGA内服薬と併用すると、さらに効果が高まります。

メソセラピーは、注射やレーザー等を使って、効果的な成分を患部に直接注入する治療法です。AGA治療薬と併用することで、より発毛効果を実感できます。

自毛植毛は、後頭部から自身の髪の毛を採取し、AGAが進行した部位に移植する治療法です。
この方法は、特にM字はげ(生え際の後退)に対して直接的な解決策となり、移植された髪は自然に生え変わります。さらに、その効果は半永久的に持続するため、長期的な改善が期待できます。

毛根再生注射は、健康な毛包組織を採取し、それを粉砕して作った液体を患部に注入する治療法です。
従来のAGA治療薬が男性ホルモンを抑制するのに対し、毛根再生注射は、男性ホルモンの影響を受けにくい太く強い毛髪に変える治療法です。

M字はげ(生え際の後退)が気になる場合、自毛植毛は有効な治療法です。
自然な仕上がりと長期的な効果が得られるため、M字はげ(生え際の後退)にお悩みの方にはオススメです。
また、他の治療法と組み合わせることで、より高い効果を期待できます。

AGAが進行すると、薄毛の範囲が広がり、その分、移植するグラフト数も増えます。植毛の費用は移植するグラフト数によって決まるため、進行前に早期に植毛を行うことで、少ないグラフト数で済み、費用を抑えることができます。
※グラフト：植毛手術で移植する髪の毛(毛包)の単位