SPECIAL特集記事
生え際の薄毛・後退にはAGA治療薬が効かない?
結論

AGA治療薬は生え際にも効果はありますが、「効果の大きさ」はその人の薄毛の状態によってかなり差が出る部分です。
AGAによる髪の寿命

AGAになると、毛が抜けやすくなってしまうため、「ヘアサイクルの無駄遣い」をしてしまい、結果、髪の寿命がドンドン減ってしまいます。
要は、長い間AGAを放っておいた場所ほど、髪の寿命って短くなってしまうワケなんです。
つまり「一番最初にAGAが始まった場所」=「髪の寿命が終わってしまっている可能性が高い場所」ということになります。
生え際薄毛にAGA治療薬が効きにくい理由

では、どこからAGAが始まるかというと、「生え際」から始まります。
AGAの進行の仕方には幾つかパターンがありますが、実はどのパターンでも生え際から進行し始めることが多いです。
つまり、生え際の「キワ」の部分(前の方)ほど、髪の毛の寿命がなくなってしまっている可能性が高くなります。
髪の毛に残された寿命が少ない場所ほど、治療薬の効果は落ちていきますので、生え際は薬が効きにくいと言われているんですね。
じゃあ、「実際効果がないのか?」というとそんなことはないので安心してください。しっかり効果はあります。
どんな生え際なら効果がある?
生え際の状態・ゴールによって治療方法が変わる
ただし、生え際の状態(どの程度寿命が残されているか)や、患者さん自身のご希望(どの程度の状態まで改善したいのか)によって、必要な治療が大きく違います。
そこで重要になるのが、「マイクロスコープを使った診察」です。
AGA治療薬やメソセラピーで改善する生え際の特徴

スコープで確認した際に、「細いけれども長さは保たれている毛」が残されていたり、「ある程度太い毛」の割合が多い場所では、AGA治療薬やメソセラピーを使う事で、まだまだボリュームアップ効果が得られる可能性が高いです。
AGA治療薬やメソセラピーでも改善しない生え際の特徴

弱毛化の程度が激しく、すでに伸びなくなってしまった短い毛の割合が多いような場所に関しては、AGA治療薬やメソセラピーによる治療を行っても効果が低い可能性が高くなります。
ぱっと見で、明らかに毛が生えていない様に見える場所(今あるヘアラインのさらに下の部分や、つるつるしている部分)に何とか毛を生やそうと治療薬を始めても、産毛が生える程度の効果しか出ないことが多いです。
そういった場所に、長く・太い毛を生やしたいという希望がある場合には、植毛が適応となるわけです。
【どんな治療から始めれば良いか分からない方必見!】
生え際を下げたい場合

生え際を下げようと思ったらば、初めから「植毛」をしなきゃいけないのか?というと、これは必ずしもそうではありません。
植毛っていうのは、どんなところからも毛を生やすことのできる魔法のような治療ではありますが、植毛をしたとしても「AGAの進行」は止まらないので、植毛後も結局AGA治療薬も一緒に内服していく必要があります。
植毛をしてもどうせ薬を飲まなければいけないのであれば、植毛をする前にAGA治療薬やメソセラピーといった治療からはじめて、その効果をみてから植毛を検討するといったように「二期的」に治療を検討するという方法もあります。
この方が結果的にコストが抑えられるケースもあります。
生え際の状態に加えて、患者さんの求める治療効果、確実性、治療完了までの期間、治療コスト、これらを踏まえて、主治医の先生としっかり治療方針を検討してみてください。
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