【薬で失敗したあなたへ】もう植毛すべき？タイミングは？

AGA治療薬の服用は初期治療として広く行われますが、その効果には個人差と限界があります。
内服薬による治療効果は、服用開始から最低でも6ヶ月～1年を目安に判断されます。


初期の効果（6ヶ月）： まず抜け毛が減る、または進行が緩やかになるなどの初期的な変化が見られるかを確認します。

最大の効果（1年〜1年半）： この期間に、毛量の増加や太さの改善など、薬による最大限の効果が出るとされています。

判断のボーダーライン： 1年半〜2年が経過しても、本人が満足できるほどの明らかな改善が見られない場合、内服薬単独での治療には限界があると判断されます。

薬の限界を見極め、植毛に切り替えることを検討する具体的な基準は以下の通りです。

(1)脱毛部位の「硬さ」と「治療反応」
治療に反応しにくい部位： 前頭部（生え際）やM字部分の薄毛は、頭頂部（つむじ周辺）に比べて内服薬が効きにくい傾向にあります。特に毛根が完全に失われ、皮膚が硬く光っている状態の箇所は、薬による再発毛は非常に困難です。
「毛根の消失」を確認： 毛根が消失してしまった部位には、もう薬を飲み続けても効果が出ないため、その部位を改善するには植毛手術で毛を移植するしかありません。

(2)薬を飲んでいても「現状維持」の状態
薬の服用により「薄毛の進行が止まっている」状態は、薬の役割を果たしていると言えます。しかし、「もっと髪を増やしたい」「完全に失われた部分を元に戻したい」という本人の希望に対して、薬が「現状維持」以上の改善をもたらさない場合、植毛への切り替えが視野に入ります。

(3)治療への「心理的な負担」
長期間薬を飲み続けているにもかかわらず、効果に疑問や不満が募り、精神的なストレスになっている場合も重要な判断材料です。いつまでも効果の出ない薬に依存し続けるよりも、植毛という次のステップへ進むことで、精神的な解放と確実な結果を得る道が開けます。

今回ご紹介する症例紹介は、3年間にわたりAGA治療薬（フィナステリド1mgとミノキシジル5mg）を服用してきた患者様です。20代の男性で、生え際の悩みを抱えていました。

薬によって産毛は生えてきたものの、太くしっかりとした伸びる毛にはならなかったため、ヘアラインの補強を目的に植毛手術を検討しました。
生え際の両端、特にヘアラインが急にギュッと上がる部分を補強し、生え際の中央部分も、少ないグラフトでヘアラインの凹凸の補正が行われました。

Before（治療薬服用前）: 薄毛が進行している状態。

途中経過（治療薬服用中）: 薬によって薄毛の進行が止まったり、一部の細い毛が太くなったりするなどの効果が見られます。しかし、特に生え際（M字部分）や頭頂部の薄毛が改善しきれていない状態。

After（植毛手術後）: 内服薬治療から切り替えて自毛植毛を行った結果、治療薬では改善しなかった部位（特に生え際や密度が不足していた部分）の毛量が大幅に回復し、満足度の高い結果が得られている状態。

手術前と手術後1年後では、ヘアラインがしっかりと補強され、なだらかなヘアラインに変化していることが分かります。

植毛手術への移行を考える一つの区切りとして、約半年から1年（しっかりと経過を見るなら1年）が推奨されています。

• 成長の基準: しっかりと成長する髪の毛であれば、1ヶ月で1cmほど伸びるとされています。

• 植毛の領域: 半年経っても1cm未満の産毛領域や、細くて長い髪の毛の部位、あるいは3年経っても目に見えた変化が訪れない領域は、植毛手術を検討する領域と考えても良いです。

• 注意点: 医師によって見解が異なるため、この目安を参考にしつつ、専門の医師に相談することが大切です👀

今回ご紹介した植毛手術の切り替えタイミングについて、湘南AGAクリニック広島院院長の德永能隆医師のyoutubeで詳しく解説しています。
もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください📺

また湘南AGAクリニック広島院では、無料カウンセリングの他、オンライン診察も行っていますのでお気軽にお越しください⭐️